私は、成長したいという意思はあるものの、なかなか思うように継続することができずにいました。そんな中、『ゆるストイック/佐藤航陽』を拝読しました。これから人生を歩んでいくうえで覚えておくべきこと、またこれをあのとき知っていればなと思うことが沢山あったので、ご紹介させていただきたいと思います。
成功とは
成功を「自然現象」として捉えてみましょう
ゆるストイック/佐藤航陽
成功とは自分の努力のみで引き起こされる現象という先入観がありました。例えるなら、イラスト上の、山頂に掲げられた成功の旗の獲得のため、淡々と自分のペースで登るイメージ。
しかし、本書を読み、成功とは実際に登山をする際と同様に、その道のりは様々な環境要因が存在しうるという考えを得ました。気温、天気、足場など外部環境を受け入れつつ、歩みを進める必要があります。もしかしたら、山道が整備されていて歩きやすいかもしれないし、快適な気候かもしれない。ときには、雨足が強く歩くのが困難な時もあるかもしれない。
このように、成功とは自分の努力という一要素から成り立つものではなく、多くの要素が絡まり合い、影響を受けながら引き起こされるものである、ということを理解しました。これらより、成功はコントロール不可能な要素によっても構成されていることから、一種の諦めが生じ、もう少し肩の力を抜いていいんだと心の余裕が生まれたように感じます。
没頭しやすさとは
20〜30%の確率で自分の望んだ結果が返ってくるときに、人は最も没頭しやすいことがわかっています
ゆるストイック/佐藤航陽
上記の、人が最も没頭しやすい数値(カジノやギャンブルを開発してきた人々の検証に基づく)が非常に低くて驚きました。高確率で思ったような結果が出るからこそ人はやる気に満ちて没頭するものだと思っていたからです。確かに私はくじを引くのが大好きなのですが、全部当たりだったらあんなに高揚感を感じないかもしれません。
余談になりますが、学生の頃は100%に近い確率で成功するために努力しなければいけない、失敗はしてはいけないという固定観念が染み付いていて、挑戦に消極的でした。しかし今は、失敗から学べることは沢山あり、失敗を重ねることで見えてくる景色があるというマインドを持って物事に取り組むことができています。
こう思えるようになったのは、実際に失敗を経験してみて、そんなに失敗って悪いものではないなと認識が再構築されたからだと思います。いつの失敗だったか思い返してみると、再就職活動時に自分がやりたい仕事って何だろうと考えに考え抜いて、絶対にこれしかない!という確信をもって、業界の異なる会社の面接を何社も受けて見事に全部落ちてしまったことがありました。当時は大きい落胆と少しのやり切った感が心にあったと思います。
しかし、今考えてみると、この経験が私にとって転機となったように思います。失敗というのはただの結果論であって後悔はなく、それまで努力した時間はしっかり自分のなかに残ることを、人生の分岐点ともいえる挑戦を通して理解できました。結果として実を結ばなかったものの挑戦した自分、偉いしかっこいいなと自分を初めて褒めたいという気持ちになりました。
今少し後悔しているのは、学生の頃に沢山の挑戦をして、自分の世界を自らの力で広げる努力をするべきだったということです。これは失敗への抵抗感を減らし、成長速度を高めるために必要不可欠だったように思います。そこを避けてしまったことが心残りではあります。これを読んで下さった中に学生の方がいらっしゃったら、「失敗=自分の評価が下がる」と思わず、(私は長年そう思って過ごしてしまったのですが)失敗があるからこそ、そこから学び、より成長した自分へ進化して前へ進んでいけるので、経験を糧にしていっていただきたいなと思います。私も恐れずこれからも挑戦してきたいです。
目標を達成するために習慣づけをして、最初から絶対に結果を得ようと思うと結構息苦しく思います。そこでこの20~30%というのは、緊張感と期待感の良いバランス状態を作るという検証結果より、長期的な努力や高難易度の目標達成の際に心を軽くしてくれる救いのようで、挫けそうなとき思い出して少しずつ目的の場所に近づくよう努めたいです。
完璧を求めすぎないことが成長速度につながる
80%で満足することには、自己成長のサイクルを速め、次のステップにスムーズに進めるという利点があります
ゆるストイック/佐藤航陽
学生時代の名残で何でも100点または100%を目指そう!と思ってしまいがちでした。しかし、習熟度と学習時間の関係を表した学習曲線から、100%を目指すよりも、80%を目指した方が時間対効果が高く、成長速度が加速するとのこと。
確かに、テキストを隅から隅まで完璧にしようとしたら、膨大な時間が必要です。けれど80%なら何周かテキストを繰り返せば、なんとなくいけそうな気がしてきます。今やっている英語テキスト(学生時代は何で英語を勉強しなければいけないのかわかりませんでした。今は国の異なる人達の考えを理解できるツールとして学んでいきたいです)も80%目指して取り組むぞー!
最後に
本書を読み、成長するうえで心の支えになる事柄を3つ厳選して取り上げさせていただきましたが、このほかにも重要な知識が沢山綴られています。是非とも手にとっていただきたいです。私も今回の学びから、1%の努力を継続して積み重ねていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。次回の成長日記でお会いしましょう。素敵なお時間をお過ごしくださいませ。
コメント